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「みなさんは~、思春期を迎えて~、男子は男らしく、女子は女らしく、異性に惹かれるようになっていきます~。……まぁ、そうじゃない人もいますけどぉ(笑)?」
“オネエ”を示す仕草で口の横に手を当て、保健の先生は、そう言って鼻で笑いました。クラス中にどっと笑いが広まる中、私が感じていたのは、恐怖でした。
笑っているみんなに。
そして、なぜかうまく笑えなかった自分に。
これが、昭和62年生まれの私が受けた教育です。平成の今はたぶんきっと、もうちょっとよくなっているのでしょう。だけれども今回、こんな残念なお話をご投稿いただきました。今回はこちらのご投稿をもとに、「なぜ日本の学校教育では『みんな異性愛』みたいなウソを教えがちなのか」ということをひもといていきたいと思います。
牧村さんへ
学校の保健の授業で
「思春期は通常異性への関心が高まる」
「男は女と肉体的関係を望み、女は男性にロマンチックな憧れで接する」
と教わりました。
牧村さんに質問です、何で学校は異性愛が通常って言いたがるんですか?
これってずっと変わらないのかな。
ご投稿ありがとうございます。なんていうか、「男は女と肉体的関係を望み、女は男性にロマンチックな憧れで接する」とかいうやつ、すごいですね。飲み屋でのヨタ話をそのまま教室にもってきたみたい。
それよりなにより、「人間はみんな異性愛、それ以外は異常」みたいな物言い、単純にウソですからね。同性愛や両性愛や無性愛などについて子どもに教えるべきか否かみたいな議論の前に、子どもにウソを教えてんじゃないわよ、って話です。