古事記にも書いてある「男どうしのケンカ萌え」
金田 カレー沢さんが乙女ゲーや刀剣乱舞を楽しんでいるとき、カレー沢さん自身はヒロインではなく「壁のシミ」にすぎないというお話、大変納得しました。そういえば、カレー沢さんの二次創作に登場する女審神者を見ていると、あまり「ご自身」という感じがしてなかったんですよね。
カレー沢 まあ設定を「タンザニアの女戦士」とかにしてるくらいですからね。
カレー沢さんの描いた女審神者
(カレー沢さんのpixivより)
金田 だからこそ腐女子として「壁のシミ」に徹してきた私も楽しめるのかなあと思っています。カレー沢さんはヒロインにはどういう性格を求めるんですか?
カレー沢 やはり応援できるタイプでいてほしいですね。
金田 ああ、それは私もわかります。乙女ゲー原作のアニメとか見ていると、ヒロインは、だいたい天然系の、前向きでいい子で、なんだか応援したくなる……それどころかメンヘライケメンが近寄ってくると、「ヒロイン逃げてー!」とまで思ってしまう(笑)。
カレー沢 気が強すぎてもダメ、弱すぎてもダメ、あまりでしゃばらない、でも決めるときは決める、みたいな感じですね。私、乙女ゲーマーである以前に男女カップリング厨なんですよね。腐女子の方は「男が二人いたらくっつけずにいられない」と聞きますが、こっちはこっちで「男と女がいたらくっつけずにいられない」わけです。
↑うたプリ主人公の七海春歌さん
金田 わかりますわかります! 私もいまや腐女子ですが、10歳ぐらいまでは少女漫画を模写してましたし、普通にヒロインを応援して、ヒロインが男に迫られるような絵を描いて興奮していました。
—— そこが道が分かれたのはどうしてだったんですかね。
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