三浦しをんがいま輝いている3つの理由
キャラクターがスバラシイ!
人と人の関係性や距離感の巧みな描写に定評あり。ひと癖もふた癖もある登場人物がいとおしくなり、彼らのユーモアたっぷりの言動についついニヤニヤしてしまいます。
映像化作品、多数!
『風が強く吹いている』 『まほろ駅前多田便利軒』 『舟を編む』など映像化されている作品が多く、小説と映画で二度楽しめます。20代で直木賞受賞!
2006年に29歳で『まほろ駅前多田便利軒』にて直木賞を受賞。2012年には『舟を編む』が本屋大賞に選ばれるなど強い支持を得ています。
読者は男女の関係に対するジャッジが厳しい
—— 最新作『あの家に暮らす四人の女』は、アラフォーとして、めまいがするほどリアルで楽しい小説でした!
三浦しをん(以下、三浦) よかった! ありがとうございます。
—— 世代も性格も異なる4人の女性の共同生活はとても楽しそうで魅力的なのに対して、登場する男の人たちは、ことごとく頼りないというか、キャラが薄いのも、またおもしろくて。
三浦 でも現実もそんな感じじゃないですか……、って言うと男の人に悪いけど(笑)。家庭内では男性ってあまり立場がないけど、そのほうがかえって円満に行く気がします。今どき父権主義的な人がいたら、女性だけでなく男性も含めて周りの人はたぶん戸惑うとだろうし、影が薄いくらいがいいんじゃないですかね。
—— そうかもしれません。
三浦 なんか私、男の人を書こうとすると女の人がいなくなり、女の人を書こうとすると男の人がいなくなるんです。ふたつの性を同時に書くことがなかなか難しくて、うまくいかないんですよね。
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