A.時代がクッキングパパの感覚に、ようやく追いついたから。クッキングパパの時代先取り感は、オシャレ女子たちも真っ青!
いま、手軽でおいしく見栄えのするお弁当メニューとして大流行している「おにぎらず」。実は、これを発明したのがクッキングパパだということはあまり知られていないことかもしれない。数々の華やかな「おにぎらず」本が出版され、「おにぎらず」用の塩味のついた海苔までスーパーで見かけるいま、マニアとしては「ちょっと! 荒岩課長にひと言許可を取ったんでしょうね!」と言いたくなってしまう。
「おにぎらず」は今から25年前(1990年)、クッキングパパ、荒岩が息子のお弁当を作なければならない日に寝坊してしまい、炊飯器のタイマーで炊き上げたご飯を使ってわずか5分で作ったお弁当だ。なにかと忙しく「時短」が求められる現代の状況が、育児に仕事に奔走する当時の荒岩の状況とリンクしたと言えるのかもしれない。状況を逆手に取り、柔軟な発想で料理の「こうあらねば」を飛び越えるのはクッキングパパの得意技。「時代がクッキングパパに追いついた!」と勝手に誇らしい気持ちになる。
起床するや否やこの機動力、さすがはクッキングパパである。
このあと「おにぎらず」をひとつ息子に持たせ「ホラッ一個朝ごはんだ 食べながら行けっ」
というところがしびれる。 ©うえやまとち/講談社