100万円以上のまとまったお金があったらイスラム教徒が消費するものベスト3

イスラム教、原油、ドバイの超高層都市、パレスチナ問題、そしてイスラム国……中東には我々日本人には少しわかりづらい世界が広がっています。そんなわかりづらい世界を、イスラム圏の研究で知られる評論家の佐々木良昭さんが解説します! 第一回はいきなり「お金」のお話。まとまった大金が手に入ったとき、あなたならどう使いますか? イスラム教徒であれば、家、クルマ以外にも大切な使い道があるんです。

家は気長につくる

イスラム圏の人々がある大金を手にしたとき、所帯をもちの成人男性であれば真っ先に考えるのは家(自宅)の購入だろう。

33
33 / snotch

とはいえ、イラン、トルコ、エジプトといった中東の主要国家の場合、100万円程度では家は建てられない。建てられたとしても、地価や建築費が安いかなりの田舎町に限られるはずだ。

そこで、中東では、「手元に200万円あるから、まずは1階部分だけにしておこう」という感じで、身の丈に応じた家を建てる。日本のように、住宅の多くが建売りであり、購入時には外観も間取りも決まっているというスタイルではないのだ。

そしてもう少しお金が貯まった時点で2階部分の建て増しをし、さらに子供が結婚するというような場合には、3階部分を継ぎ足して子供たち一家を住まわせる。つまり、日本のように出来上がった家を購入するのではなく、長期的なスパンで計画し家を完成させていくわけだ。

そのため、1階部分の天井の上に継ぎ足しのための鉄骨がむき出しになっているような家屋も少なくない。鉄骨が錆びつかないのかな、とつい心配してしまうのだが、雨が少ない地域の特性なのだろう。

家、クルマの次は……?

分譲マンションの場合は、ほぼ出来上がった状態で販売されている物件もある。多くはコンクリートを打っただけの状態で販売し、購入後に「壁の色は○○色にしてくれ」「エントランスの天井は丸くしてほしい」などといった購入者の希望に応じて完成させるのが一般的だ。

中には、とりあえずは居間と寝室だけ完成させて、「あとはもう少しお金ができてから、自分たちでやるから」ということで、コンクリートがむき出しの部屋を残している場合もある。

まとまったお金が入ったとき、次に考えるのはクルマだろう。

イスラム圏の人々は家族単位のドライブや旅行をことのほか大切にする。そのため、5人乗りのセダンに7人、8人と詰め込んで走っている人も少なくない。

家が完成して、庭にも樹木を植えた。クルマも手に入った。そこにまとまったお金が入った……となれば、考えるのはあと一つ。

やはり「ハッジ大巡礼」だろう。聖地メッカへの巡礼は、イスラム教徒の大仕事である。

この連載について

面と向かっては聞きにくい イスラム教徒への99の大疑問

佐々木 良昭

90秒でズバッとわかる! ビジネスパーソンのためのイスラム世界入門

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

takahirocks なるほど。 約5年前 replyretweetfavorite

hal_83 |面と向かっては聞きにくい イスラム教徒への99の大疑問|佐々木 良昭|cakes(ケイクス) 新しい連鎖はじまってた。メモ https://t.co/dScbKgrysB 約5年前 replyretweetfavorite

sakamohv このタイトルで記事の中身が「だろう」「だろう」ばかりだと本の内容も推して知るべしってなって宣伝的には逆効果なんじゃないかな。→  約5年前 replyretweetfavorite

matsumots 思ってたより普通の回答だったwたしかにみんな巡礼は行きたそうな感じだった。 約5年前 replyretweetfavorite