専業主婦になりたい」って言っておけば馴染める気がしていた

昨晩は七夕でしたね。子どもの頃、よく「およめさんになりたい」と書いた短冊を見ませんでしたか? 今回はあるオフィスビルの短冊に書かれていた、女性の願望にまつわるお話。「専業主婦になりたい。年収二千万以上の相手と」という願いが書かれた短冊をみて、牧村さんは女性の働き方や願望、そして最近の風潮に疑問を持ちます。

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他人の短冊を読むのが好きです。

現在私は東京に出張でやってきているのですが、ちょうど七夕の時期ということで、あちらこちらで短冊を見かけます。その日訪れたオフィスにも、笹があり、そこに短冊が飾られてありました。

そこは都会によくあるような、数十階建てのビルに何十社もの会社が入っている建物です。オフィスビルっていうのかしらね、かっこよく言えば。オフィスビルでのイノベーティブなミーティングを終えた後、エレベーターでロビーホールに下りていったら、さりげなく七夕飾りがあったので、私はなんだかほっとしました。見上げるほどの笹には色とりどりの短冊が、金色の折り紙の星々とともに飾られていました。

「あ、スイマセンね。新しい短冊、なくなっちゃったんですよ」

ロビーを見張っていた警備員さんが、手を後ろに組んだままでそう言いました。

「昨日まであったんですけど……スイマセンね」

「あ、いいんです。私はこのビルで働いているわけではないので」

そう言うと私は、たくさんの短冊のほうへ視線を戻しました。

「スイマセンね。でも、見てるだけでも面白いですよ。ほら、ここに傑作があるから」

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ハッピーエンドに殺されない

牧村朝子

性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む

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コメント

ggersyon  蛟龍、雲雨を得ば、ついに池中の物に非ざらん。と信じつつ、早や・・・ 4年弱前 replyretweetfavorite

kutsushita02 もう公開してないけどタイトルだけで満腹。 4年弱前 replyretweetfavorite

sogakao お金をもらったり、出世をするのは怖いことだという刷り込みあると思うなあ。 4年弱前 replyretweetfavorite