第5回 謎という名のフックをかけろ

企画を人に認めてもらえるプレゼンをつくりあげるうえで、欠かせないのが冒頭部。相手にとって未知の企画を理解してもらおうと説明過多になりがちなのも、マンガの第一話と同様です。企画の背景を明らかにしながら、プレゼンを盛り上げるにはどうすればいいのでしょうか? 読者の好奇心を引っ掛けて前のめりで話に没頭してもらうカギは、謎を生む「余白」にありました。(2月21日刊行『プレゼンの極意はマンガに学べ!』(講談社)より先行公開)

 新連載の第一話は、マンガ家のプレゼンテーション能力がもっとも問われるところだ。読者たちは、これからはじまるマンガがどこを舞台にした、どんなタイプの作品なのか、まったく知らない。もちろん登場人物への予備知識があるはずもなく、そこに出てくるのは主人公を含め、見慣れぬ「他人」ばかりである。
 そのため第一話は、かなり説明的な内容になっていく。
 物語の舞台はどこなのか。主人公は誰で、どんな性格なのか。その周りにはどのようなキャラクターが揃っているのか。いま、物語のなかでなにが問題となっていて、これからどんなドラマが生まれようとしているのか。
 これらをひとつずつ説明することによって、物語の背景を明らかにしていく。ちょうど、ジグソーパズルのピースを埋めていくような作業だ。ピースを埋めれば埋めるほど、読者の理解は深まっていく。
 さて、問題はここからだ。

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プレゼンの極意はマンガに学べ!

三田紀房

人の心を操り、自由自在に動かす最強のプレゼンノウハウは「マンガ」にありました。超人気作品を次々と送り出し、cakesでも『会社に左右されない仕事術』を連載中の漫画家・三田紀房さん。三田さんが、マンガ制作の舞台裏を明かしながら伝授する最...もっと読む

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